ゲーム実況動画って著作権違反ではないの?大丈夫なケースとNGケースをまとめてみたよ!
どうも、Takanoriです。
僕自身ブログやメディアを運営している身として、著作権には非常に気を遣っています。
自分が色々工夫して作成した画像やイラストも、当たり前のようにキュレーションサイトやTwitterで転載されていたりして、嫌な気分をする事も多いのですが、やはり僕自身は出来る限りホワイトなサイト運営を心掛けていくべきだと思っています。
そんな中で、前々からずっと気になっていたのが、「ゲーム実況動画って著作権違反ではないの?」って事です。
動画配信サイトでは広告収入を得られる訳ですから、商用利用しているケースも多く、どうなっているのだろうと疑問に思っていました。
ゲーム制作会社から見たら、勝手にユーザーが宣伝してくれているので黙認しているケースが多いのかな?と推測していますが、実際の所どうなのかを詳しく調べて見ました。
ゲーム映像にはもちろん著作権がある
まず、もちろんの事ですが、ゲーム映像には著作権があります。
これは、著作権法10条1項7号の「映画の著作物」に該当します。
映画の著作物には、映画の効果に類似する視覚的又は視聴覚的効果を生じさせる方法で表現され、かつ、物に固定されている著作物を含む(2条3項)。映画、ビデオグラム、テレビジョン、テレビゲーム、コンピュータなどの画面表示があげられる。
動画配信サイトでは、他社の著作物のアップロードは認められていませんので、当然許可なくゲームの実況動画をアップロードする事は著作権違反になってしまいます。
ゲーム実況動画を配信を許可しているゲーム会社がある!
ゲーム配信者はゲーム会社に許可を得て配信する必要があるかと言うとそうではなく、そもそも動画配信サイトにアップロードしても良いよ!と許可しているゲーム会社があるのです。
◆任天堂株式会社
任天堂株式会社では、同社の著作物をYoutubeで使用するユーザーと広告収入をシェアする「Nintendo Creators Program」があります。
つまり、実況動画を配信する事を許可している上に、広告収入を得ても大丈夫!と公式が認めているんです。
利用可能タイトルの中には、今旬のタイトルである、「Splatoon(スプラトゥーン)」や「 Super Mario Maker(スーパーマリオメーカー)」も含まれており、まさに動画配信サイトではこういったタイトルの実況動画が人気を集めています。
僕自身もスプラトゥーンにはまっていて、この記事を書きながら動画配信のやり方を調べています。笑
◆株式会社スクウェア・エニックス
株式会社スクウェア・エニックスでは、タイトルによってですが、動画配信サイトでのシェアを許可しているタイトルがあります。
例えば、「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」などは、niconico動画での利用を許可されています。
⇒『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』利用宣言 - ニコニ・コモンズ
◆株式会社カプコン
株式会社カプコンでは、「ウルトラストリートファイターIV」などで、動画をYoutubeにアップロード出来る機能が搭載されています。
ゲーム中でそのままアップロード出来るので、ゲーム配信へのハードルが低く、動画配信サイトでは人気の動画も多いです。
◆その他
その他多くのゲーム会社が動画配信を許可しており、「プレイ動画に対するメーカーの対応」にて確認する事が出来ます。
許可されてないゲームの無断配信はダメ!
ゲーム配信で広告収入を得ている人は、上記の様に、許可されているゲームを配信しています。
しかし、中には配信を許可していないゲームの実況動画を上げている人もおり、著作権侵害で動画を削除されているケースも少なくありません。
絶対配信してはいけないNGケース!
絶対にやってはいけない行為がひとつあって、それは「ゲーム発売日前に映像をアップロードすること」です。
フラゲなんて言われますが、発売日前日には手に入れる事が出来るケースは多々ありますよね。
誰よりも早く手に入れたことが嬉しくて動画を配信してやろう!なんて気持ちになるのかもしれませんが、これをやって実際に訴えられたケースがあるみたいです。
これからゲーム実況配信を始めたい人へ
動画配信サイトでゲーム実況動画を見つけたからと言って、それが公式で許可されているゲームだと思ってしまうのはまだ早いです。
著作権侵害で動画を削除される場合には、著作者の削除申請があって始めて削除されます。
著作者がその動画に気付いていないケースもありますし、また、その配信者たちがゲーム会社に個人的に許可を得て配信しているケースもあります。
ゲーム実況動画を始める前に、自分の配信したいゲーム公式サイトをしっかりと確認した上で、動画の配信を始めましょう!